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2019年前半・後半・年間の大谷翔平選手の打撃成績を、昨年2018年の成績と比較しながらまとめました。
データを見ながら、大谷選手のMLBの2年を振り返ってみましょう。
前半成績の比較・概要はこちら
前半戦のデータ比較同様、Baseball Reference というサイトで2019 Batting Splitsを参考にしました。
Baseball Reference は無料サイトながら、非常に細かくマニアックな MLBのデータを検索できるサイトです。サイトの読み方はこちらの記事をご覧ください。
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Contents 目次
主要打撃成績月度別比較
各項目の詳細な比較の前に、まずは2018年と2019年の月度別主要打撃成績で、それぞれが大谷選手にとってどんな年であったか思い出してみます。
各項目略称:G(試合数) PA(打席数) AB(打数) H(安打数) HR(本塁打数) RBI(打点) BA(打率) SLG(長打率) OPS(OPS)
出場試合・打席数の比較で2年間を振り返る
出場試合自体は昨年104試合に対して今年106試合と、どちらも全162試合に対してだいたい65%程度の出場数となっています。残り約35%の不出場に関しては去年では少し事情が違います。
二刀流としてプレーした昨年2018年、開幕から打者としてスタメン出場しましたが、6月6日、投手として先発登板中に右肘靭帯を損傷、7月2日まで24試合を欠場した後、打者として復帰しています。その後9月2日に先発投手としてマウンド復帰したものの、二度目の靭帯断裂、しかし9月4日以降はそのまま打者として残り全試合に出場しました。
今年2019年は、昨年10月1日に受けたトミー・ジョン手術後のリハビリのため、開幕から34試合を欠場、5月7日から出場しています。また、シーズン終了間際には左膝の二分膝蓋(しつがい)骨の手術のため、9月11日の試合を最後に15試合を残して一足先にシーズン終了となりました。
長期離脱日数は今年の方が多いのですが、昨年は6月6日までローテーション投手として9試合先発登板、登板日+調整日として2~3試合は打席には立たないため、打者としての出場日が少なくなっています。
また、昨年は対戦相手の先発が左投手の場合、ベンチスタートとなることがほとんどで、出場しても代打1打席のみという日も多かった関係で、打席数が今年の425に対して昨年は367でした。
主な打撃成績の比較で2年間を振り返る
今年は打者専念、打席数も増える見込みということで、シーズン前には大谷選手の打撃成績、特にホームラン数がどこまで伸びるのかという期待をされました。
結果として、安打数110は昨年の93を上回り、打率は昨年.285に対して今年.286とそこそこ安定したものの、本塁打数は昨年の22本を下回る18本に終わり、打点も昨年61今年62とほぼ横ばいでした。
打撃に関するリハビリは終了して手術の影響はないというものの、投球のリハビリは並行して続けていること、そして手術した左膝の痛みもあったようですし、期待されたような打撃爆発とまではいかなかったのでしょう。それでも、メジャー2年目でこの成績は十分安定した成績を残したと言えましょう。
月度ごとの成績の中で特に目立つのが、昨年は月間新人MVPを取った4月と9月プラス8月、今年は6月で、月間MVPは逃したものの、打率.340本塁打9打点22という成績は非常に素晴らしいものでした。
前半/後半/年間打撃データ各項目
打撃データの各項目について、大谷選手の2019年成績を[前半/後半/年間]と赤字で、2018年後半成績を[前半/後半/年間]と黒字で入れて比較しています。
出場試合・打席数
G — Games Played 出場試合
[53/53/106] – [45/59/104]
GS — Games Started 先発出場試合
[47/44/91] – [35/47/82]
PA — Plate Appearances 打席数
[218/207/425] – [157/210/367]
AB — At Bats 打数
[198/186/384] – [138/188/326]
主な打撃成績
H — Hits 安打
[60/50/110] – [39/54/93]
HR — Home Runs 本塁打
[14/4/18] – [7/15/22]
BA — Hits/At Bats 打率(安打/打数)
[303/.269/.286] – [283/.287/.285]
RBI — Runs Batted In 打点
[38/24/62] – [22/39/61]
三振数・出塁率など
BB — Bases on Balls/Walks 四球
[16/17/33] – [18/19/37]
SO — Strikeouts 三振
[53/57/110] – [43/59/102]
OBP — (H + BB + HBP)/(At Bats + BB + HBP + SF)
出塁率=(安打+四球+死球)/(打数+四球+死球+犠飛)
[353/.332/.342] – [365/.357/.361]
2B — Doubles Hit 二塁打
[9/11/20] – [10/11/21]
3B — Triples Hit 三塁打
[1/4/5] – [1/1/2]
SLG — Total Bases/At Bats
長打率(塁打/打数)
[571/.435/.503] – [522/.596/.564]
OPS — On-Base + Slugging Percentages
OPS(出塁率+長打率)
[924/.767/.844] – [887/.953/.925]
その他のデータ一覧
SB — Stolen Bases 盗塁
[4/8/12] – [2/8/12]
CS — Caught Stealing 盗塁死
[1/2/3] – [0/4/4]
R — Runs Scored 得点
[28/23/51] – [22/37/59]
TB — Total Bases 塁打
Singles + 2 x Doubles + 3 x Triples + 4 x Home Runs
(安打+2×二塁打+3×三塁打+4×本塁打) / 打数
[113/81/194] – [72/112/184]
GDP — Double Plays Grounded Into 併殺打
[2/4/6] – [1/1/2]
HBP — Times Hit by a Pitch 死球
[1/1/2] – [0/2/2]
SH — Sacrifice Hits (Sacrifice Bunts) 犠打(バント)
[0/0/0] – [0/0/0]
SF — Sacrifice Flies 犠飛
[3/1/4] – [0/1/1]
IBB — Intentional Bases on Balls 敬遠四球
[0/1/1] – [1/1/2]
ROE — Reached On Error 失策出塁
[5/2/7] – [1/0/1]
BAbip — Batting Avg. on Balls in Plays
(Hits – Home Runs)/(At Bats – SO – HR + Sac Flies)
BAbip(インプレー打率)
(本塁打を除いた打球が安打になる確率)
(安打-本塁打)/(打数-三振-本塁打+犠飛)
[343/.365/.354] – [364/.339/.350]
tOPS+ — OPS for split relative to Player’s Total OPS
tOPS+ (選手のトータルOPSで比較調整した数値)
[116/83/100] – [94/105/100]
sOPS+ — OPS for split relative to League’s Split OPS
sOPS+(リーグのOPS平均値から調整した数値)
[142/102/122] – [143/157/151]
データが物語る大谷翔平のメジャー2年間
いかがでしょうか。
新人王を取るほどの華やかな活躍と2度の手術。大谷翔平選手のMLBに渡ってからの2年間は本当にドラマティックなものでした。
動画やテキスト記事はわかりやすい素材ですが、このように数字の中にドラマを読み解いて行くのもとても面白いものです。
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Sho Time イングリッシュでも、また別の角度からも分析してご紹介したいと思います。
サイトの読み方についてはこちらの記事にもご紹介していますので、ご参照ください。
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