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トミージョン手術トリビア?MLBニュースを和訳で解説!

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Sho Time イングリッシュは、米メディア記事全文和訳で大谷翔平選手の新着ニュースをより詳細にお伝えするサイトです。

 

先日の大谷選手自身のコメントで、今季は打者として出場し続けること、トミー・ジョン手術を受けるかどうかという決定は保留ということでした。

しばらくは打撃での活躍ぶりを期待しながら、一方で手術か否かという決断の日を待つ日々が続くのでしょうか。

 

そもそもトミー・ジョン手術とはという現地の記事を調べてみました。

初級知識編、12 things you probably didn’t know about Tommy John surgery というFOX SPORTSの記事を一緒に読んでみましょう。

(スマホでお読みの方は、横画面にして読むことをお薦めします。)

 

 

トミー・ジョン手術についてあなたが知らないであろう12のこと

こちらの元記事は2014年6月にFOX SPORTSに掲載された記事で、「手術を受ける選手数がうなぎ上り(”skyrocketing”)で増えているため、ちょっとした野球ファンでも名前が知られるようになったトミー・ジョン手術について、あまり知られていない事実を上げてみる」という趣旨のものです。

ちょうど日本でいう『トリビア』的な内容となっています。

 

この記事の情報提供者の1人、クリストファー・アフメド医学博士は、ヤンキースのチームドクターでもあります。

『2014年、ヤンキース、トミー・ジョン手術』と並べると、MLB通の方はピンと来るかもしれません。

奇しくもこの記事のかかれた2週間ほどあとに田中将大投手が右肘炎症のためDL入りし、その後大谷選手と同じ『右肘内側側副靱帯(じんたい)の部分断裂』と診断されてPRP注射で治療して復帰していますが、この時田中選手を診察したのがクリストファー・アフメド医師で、著書もいくつかあるアメリカを代表する名医のようです。

“Understanding Tommy John Surgery and How to Avoid It: A Guide for Young Baseball Players “「トミー・ジョン手術の理解とそれを避ける方法:若いベースボール・プレーヤーへのガイド」という本も書いていることから、スタンスとしては『トミー・ジョン手術神話』のようなものに警鐘を鳴らしているように思えます。

 

トミー・ジョン手術の産みの親

1. The Godfather of Tommy John surgery, Dr. Frank Jobe, was first exposed to medicine at age 18 when he served as medical supply sergeant in World War II in the 101st Airborne Division during the Battle of the Bulge.

1.トミー・ジョン手術のゴッドファーザーであるフランク・ジョーブ博士が最初に医学に従事したのは18歳の時、第二次世界大戦のバルジの戦い中に第101空挺師団で看護兵としてである。

この記事が書かれた2014年3月に88歳で亡くなったフランク・ジョーブ博士は、第二次世界大戦中に看護兵として従事する中で目にした「銃弾や爆弾の金属片が飛び交うテントの中で手術をする」軍医の姿にヒーローを見出して、外科医の道へと進んだのでした。

 

トミー・ジョン手術にまつわる【都市伝説】?

2. Some athletes think that surgery should be performed in the absence of an injury to improve performance.

2.ケガをしていなくてもパフォーマンスを上げるために手術をすると考えているアスリートもいる。

 

“Some kids will come in with their uniforms on, with their parents, going to play that night, wanting a consultation to be considered for Tommy John operation,” Ahmad told Buzzer. “I’ve asked ‘When did you get hurt and I’ve heard, ‘Well he’s not hurt, but he’s not developing as quick as the other kids.’”

「ユニフォーム姿で両親に付き添われて、試合前にトミー・ジョン手術の相談にやってくる少年たちもいる。」とアフマドは言った。「ケガをしたのはいつかと尋ねると、ケガはしていないけれど、他の子どもたちより発達が遅いと気にしている。」

 

Some of those players and parents wanting a gratuitous Tommy John surgery are some of the same people who would like to get robot legs to enhance their abilities, but they don’t account for the entirety of the people who are misperceiving what the surgery is about.

こういった親子のように、必要もないのにトミー・ジョン手術を受けたがるのは、能力アップのためにロボットの脚をつけたいと考えるようなものだ。しかし、トミー・ジョン手術についての誤解はこういったものだけではない。

 

トミー・ジョン手術に要する時間

3. The surgery doesn’t last very long.

3.手術はあまり長い時間はかからない

All the magic happens in roughly 60-to-90 minutes of which only a portion is the actual reconstruction of the ulnar collateral ligament.

内側側副靭帯1ヶ所の手術なら、全てのマジックは60~90分で完了。

 

トミー・ジョンって誰?

4. A lot of people think Tommy John is a doctor, not a pitcher.

4.たくさんの人がトミー・ジョンとは医者であって、ピッチャーではないと思っている。

 

トミー・ジョンとはその手術を受けたドジャーズのピッチャーなんです!

すごい手術に成功したのに自分の名前がつかなかったことに、ジョーブ博士は悔しく思っていないのでしょうか?

 

When Jobe was asked if he was annoyed that the surgery is named for John not himself, he said, “Not at all. I like it.”

手術に彼の名前ではなくジョンの名前がつけられたことに対して腹が立たないかと尋ねられたジョーブ博士は言った。「いや、全然。なかなかいいと思うよ。」

 

何故トミー・ジョン手術に失敗したという話を聞かないのか?

5. You’re not hearing much about the players who get Tommy John and fail.

5.トミー・ジョン手術を受けて失敗した選手たちの話はあまり聞かない。

 

In other words, you’re almost always reading in the news about the star major leaguers (for example, Stephen Strasburg and Adam Wainwright) who have bounced back from the surgery and performed well.

言い換えれば、ニュースで記事を読むのは手術から回復して活躍しているメジャーリーグのスター選手(例えばスティーブン・ストラスバーグやアダム・ウェインライトのような)についてばかりである。

 

“A lot of the perceptions kids get are by watching TV, reading the newspapers and online,” Ahmad said. “I think that many writers believe that [Tommy John surgery] is an outstanding operation where people come back and throw harder. The data is coming in right now and we don’t know what to expect.”

「子供たちが認識を得るのはテレビや新聞、ネットからなのだが、」アフマドは言う「トミー・ジョン手術が何かものすごい手術で、復帰した選手がより強い球を投げると信じているライターが多いと思える。データは現在の状態を示しているものであって、決してこの先どうなるかはわかってないんだ。」

 

確かに言われてみればそうであって、トミー・ジョン手術について私たちがニュースで目にするのは、大抵がスター選手の話ばかりです。もともと実績のあった選手たちが手術を受け、無事にケガを克服してプレーに戻ってまた実績を残したというストーリーばかりが印象に残るのですが、メジャーで実績を残す前に手術を受けて思うような結果が得られず球界を去っていくマイナーの選手やアマチュアの選手も数多くいるのです。

トミー・ジョン手術=スター選手の輝かしい活躍というわけでは決してないのです。

 

手術を回避することが何より大事

6. A lot of young players have become more reckless because they figure they can always get Tommy John surgery.

6.いつでもトミー・ジョン手術を受けられるからと思って、無謀になる若いプレーヤーが多い。

 

“One of the ways that we’re trying to get control of this is to let people understand that it’s a tough operation, a difficult recovery, and you’d like to avoid it if you can.”

In other words, kids, do not aspire to get your arm cut open, even by the most talented physicians.

「私たちがこういった状況をコントロールしようとしている方法のひとつに、いかに大変な手術であるか、回復が難しいか、避けられるなら避けた方がいいということを理解させることである。」

言い換えれば、たとえどんなに腕のある外科医であっても、若い人たちは腕を切開したいと望んではいけない。

 

靱帯修復に使う腱とは?

7. Fifteen percent of people lack the tendon that’s most commonly used to repair the damaged ligament.

7.損傷した靭帯の修復に通常使われる腱がない人が15%いる。

 

That tendon is the palmaris longus, an “accessory tendon” in the forearm. Dr. Raphael said the tendon does help with wrist flexion but it’s not necessary for arm functioning and considered vestigial.

それは長掌筋という前腕にある『付属的な腱』である。ラファエル博士はこの腱は手首を曲げるときに働くが、腕の機能に必要なものではなく、退化した名残の腱と考えられている。

 

“It’s a strong tissue and usually the first option because the surgeon doesn’t have to expose another body part to harvest it,” Dr. Raphael said. “It’s right there on the same side as the operation, so you don’t have to expose a leg to get tissue from the hamstring, for example.”

「それは頑丈な組織で通常第1の選択肢とされる。というのも外科医は身体の別の部分を切開したくないからだ」とラファエル博士は言う「それは手術するのと同じ場所にあるので、例えばハムストリングから組織を取るために脚を切開しなくても済む。」

 

なるほど、断裂した靭帯の代替としてなくてもいい腱を採取して置き換えるのですね。しかし、この長掌筋はさすがなくてもいい腱だけあって、ほんとにない人もいるそうです。なので、あらかじめこの長掌筋を持っているかどうか確かめる簡単なテストをするようです。(テストの様子は元記事に動画があります。)

 

TJ手術を3回受けた超人ピッチャー

8. Jose Rijo had Tommy John surgery three times with two additional arm operations, and is basically a bionic man.

8.ホセ・リーホはトミー・ジョン手術を3回受け、他にも腕の手術を2回受けたという、言うなれば超人である。

 

ヤンキース、アスレチックス、レッズで活躍したホセ・リーホ選手は、1996年から2000年の5年間に3度のトミー・ジョン手術と別の手術(リハビリ中にで欠場し、2001年に復帰、その年はリリーフ登板だけでしたが、2002年には先発9回5勝を挙げているということです。

 

トミー・ジョンが再び投球できる可能性は100分の1だった

9. When Dr. Jobe performed the operation on Tommy John, he gave him a one in 100 chance to ever pitch again.

9.ジョーブ博士がトミー・ジョンに手術をしたとき、再び投球できる可能性は100分の1しかないと宣告した。

 

“He looked around my office very seriously,” Jobe recalled. “He looked me in the eye and said, ‘Let’s do it.’ And those are three words that changed baseball.”

「彼はとても真剣な顔で私のオフィスを見回した。」ジョーブは思い出しながら言った。「私の目を見て言った『やりましょう』と。この短い言葉が野球を変えたのだ。」

 

トミー・ジョン投手、イチかバチかの思いで手術を受けたのですね~

しかし手術は成功して、復帰後彼は13年間投げ続け1、その間に64勝を挙げています。

 

手術の様子を動画で見ることができる?

10. You can see exactly how the procedure works, if you like.

10.手術の様子が見たければ見ることができます。

 

手術の様子がYou Tube にアップされています。また、この元記事にも埋め込まれていますので、興味のある方は『自己責任で』ご覧ください。(キャプション画像だけでもけっこう刺激的です。。。)

(私は見てませんが。。)

 

トミー・ジョンという会社があるが無関係である

11. There’s a New York City-based undergarments company named Tommy John.

11.トミー・ジョンという、ニューヨークをベースとする下着を売る会社がある。

 

私も検索したときに、これ出てきました。(笑

特にジョーブ博士側もジョン投手側も『トミー・ジョン』という名前自体には商標登録はしていないとのことです。

 

肘の使い過ぎを防ぐアプリがある?

12. Dr. James Andrews helped design an app “Throw Like a Pro” to enable young players to prevent elbow overuse

12.ジェームス・アンドリュー博士監修のもと、”Throw Like a Pro” 「プロのように投げなさい」というアプリが開発されて、若いプレーヤーが肘の使い過ぎを避けることに役立っています。

 

いかがでしょうか。このところの大谷選手の治療の報道の内容にしても、たしかにトミー・ジョン手術に関しては、手術をした場合の欠場期間や手術のタイミングばかりに視点がいっていて、手術そのもののリスクはあまり語られていないような面もあります。

 

身体にメスを入れるということは必ずリスクを伴うもので、やはり大変な手術であることには変わらず、『トミー・ジョン手術神話』ましてや手術をすればパフォーマンスが上がるなどという『トミー・ジョン手術都市伝説』を過信することなく、まずは若い投手たちはケガを予防する投球術を身に付けることが大切であると訴える内容の記事でした。

 

と言っても、一方でケガをしてしまった場合には、これまでに多くの投手を復帰の道へと導いた画期的な治療法であることには変わりないので、大谷選手が今後のプレーヤー人生の計画を見越して、どのような治療法を選択するかということに注目していきたいと思います。

 

ニュース原文・画像スクリーンショット参照元:FOX SPORTS

 

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